■函館二眼レフ散歩 | コンテン堂版 | 雑誌オンライン+BOOKS版 |
幕末、全国に先駆けて海外に門戸を開いた函館。今もその町なか、とくに西部地区と呼ばれるエリアには、開港以来、日本の近代化、西欧化のトップランナーとして、激動の歴史を駆け抜けた痕跡が、現代人の暮らしと共存するかのように残っている。
本書は、2008年12月から2010年8月にかけて、主にその函館西部地区で、全点二眼レフにより撮影した写真集。フィルム撮影による300点を収録した総316ページの写真集を、電子書籍ならではの価格で提供。
■また一つの函館夜景・冬編 | コンテン堂版 |
夜景の美しい町として知られる函館。そのビューポイントとして函館山頂の展望台が有名ですが、本書では、町歩きをしながら目に映る、また違った函館の夜を切り取りました。
冬に夜ごと打ち上げられる花火や、手づくりのキャンドルナイト、あるいは雪明かりが照らす普通の街角など、 山上から眺めるマクロの視点ではなく、間近に感じるミクロの視点で、函館の夜にいざないます。
■まちの明かり、心に明かり | 雑誌オンライン+BOOKS版 |
東日本大震災の後、電力事情が深刻になり、夜の町は全体的に光の量が落ちている。
それでも灯される必要な明かり、最小限の明かり。ささやかだけれど、見れば心に明かりが灯る。それどころか、ライトアップ華やかなりしころは、それにかすんで無視されそうだった小さな明かりが、贅沢なものに見えだした。
小さな明かりで昼間の景色がごろっと変わる。見たくないものは照らさない、とばかりに抑制の効いたそれぞれは、昼間のうさのつまった町を、別世界へと塗り替える。
コンテン堂版 | 雑誌オンライン+BOOKS版 | 紀伊國屋書店Kinoppy版 |
異国情緒あふれる函館市西部地区。基坂を上って行けば、元町公園の左手前に瀟洒な洋館が立っている。現在、函館市の開港記念館として使用されるその建物は、かつてイギリスの領事館だった。
元町公園のすぐ上にある旧函館区公会堂の絢爛たる建物にかすんでしまいがちだが、ここは1年を通じて、絵になるアングルに満ちている。
この旧イギリス領事館を3年かけて撮影したベストショット。
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函館山ロープウェイ山麓駅のすぐ上の広大な一画。冬場を除いて誰もが自由に出入りでき、遠足の子どもたちや家族連れも見かける。だがここは公園ではなく、きわめて実用的な施設である。
函館市企業局元町配水場は1889(明治22)年、日本で2番目の近代水道施設として開設され、今も函館の西部地域に美味しい水を送り続ける。場内から函館の旧市街が一望でき、函館山の山頂から見るのとはまた違った町の眺めが楽しめる。
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旧函館区公会堂のハイカラ建築を借景に、旧北海道庁函館支庁、旧開拓史函館支庁書籍庫がひっそりたたずむ元町公園。ここはかつて北の大都会・函館の中枢だった。
そもそもこの公園のある場所は、古く室町時代に豪族・河野政通の館が置かれ、その館の形が箱形だったことにより函館の名の元となった「箱館」の名が誕生したと言われている。
函館が生まれた場所・元町公園。その四季折々の表情を写真で綴る。